若手アーティスト支援プログラムVoyage2024 渋谷七奈展「光源の二輪」

若手アーティスト支援プログラムVoyage2024 渋谷七奈展「光源の二輪」
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カテゴリ:アート・展示会
タグ: アート
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イベントの内容
本プログラム10回目を数える今回は、公募により選考されたアーティストの土井波音と、画家の渋谷七奈をご紹介いたします。

 渋谷は現在、死者への弔いと記憶のあり方について思考し、制作を行っています。とくに「ネアンデルタール人が死者に花を供えていた」という言説から、死者を弔い送るという行為の普遍性を問い続けています。渋谷の制作は、特徴的な線の揺らぎや余白を活かしながら日々の歩みや思考を紙やキャンバスへとしたため、存在を確かめる行為のようでもあります。より原始的な感覚に伴うような近作は、絵や言葉、文字といった枠組みを越えて、普遍的な問いを追求し続けています。

 本展では、東日本大震災にまつわる自身の記憶を題材に作品を制作します。発災当時、限られた水や食料を探し求め、渋谷と母が暮らしていた多賀城から塩竈まで「生きていくこと」のためだけに夢中で自転車を走らせた、母とのかけがえのない記憶がもとになっています。本展はドローイングと絵画作品に加え、宮城・東北を題材とした詩のリサーチや歌人への取材で出会った言葉や詩の引用を行い、自身の作品と交差する表現を試みます。

 時を経て渋谷の母は他界し、その時の姿が頭に鮮明にこびりついていると渋谷は言います。時に、忘れがたい過去を思い出すことや、亡き人を思うことは容易ではありません。作家自身の親密な記憶にもとづく本作に触れることが、誰もが隣り合わせで普遍的な生と死、その日々の尊い記憶の喚起と安らぎとなることを願っています。

渋谷七奈(しぶや なな/Nana Shibuya)
画家/1994年宮城県多賀城市出身。2019年東北芸術?科?学?学院 芸術?化専攻 芸術総合領域修了。同学では日本画を学び、現在は?形に拠点を置いて活動。?々の断?をとどめるようにドローイングを重ね、?切な記憶と情景を描き出す。近年では死者への弔いと記憶のあり方について思考し、制作を行う。
https://shibuyanana.com

◆ギャラリートーク 土井波音・渋谷七奈
2024/7/13[土]14時~(60分程度)企画展示室
作品解説等、作家によるギャラリートーク。
※要展示観覧料(メンバーシップ会員・中学生以下無料)。要予約(定員15名)
【申込みはこちらから】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeI4Vx0c4V1XM6Hyd6FKWt7f2dPKAPMrNNq7COhEkFFSvE14g/viewform?usp=send_form


◆クロストーク 小金沢智×近江 瞬×渋谷七奈
2024/8/3[土]13時~(2時間程度)サロン
※要展示観覧料(メンバーシップ会員・中学生以下無料)。要予約
【申込みはこちらから】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfFgK9-qVICGeUIHPFv2kKXhddiZBCIRWaXl74Ie8X546GjwA/viewform?usp=send_form

詳細ページ:https://sugimurajun.shiomo.jp/archives/11310
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