多田由美子 「一挿話」

多田由美子 「一挿話」
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カテゴリ:アート・展示会
開催終了
イベントの内容
会期|2022年11月22日火曜- 12月4日日曜 月曜休廊
時間|11:00-19:30、日曜-17:00
会場|Gallery TURNAROUND
   宮城県仙台市青葉区大手町6-22-1F
   最寄り駅/仙台市地下鉄東西線「大町西公園駅」徒歩5分

展覧会内容|
絵画というメディアを、様々なスタイルが混在する展示によって還元する。日用品によるインスタレーション、形式や場所の引用、そこに絵画やドローイング、小説やテキスト等を加えて、絵画そのものの様式を問う。それは例えば、テーブル上に見慣れた日用品を形そのものや色彩や質、抽象的な要素に分解して配置することによって絵画として提示する「テーブル絵画」、場所や素材の形式を利用して絵画的な表現をする「形式を利用する」シリーズ、マグネットの多様性を生かした「マグネット絵画」、小説自体を美術として扱う「美術小説」というジャンルの仮説などである。

今回の展示は、堀辰雄の1940年に発表された短文『一挿話』にヒントを得て、『一挿話』に「挿話」するという設定になっている。堀の『一挿話』はリルケを主人公とし、ロダンに卓子を借りて『マルテの手記』を書いたという話である。そこで堀は、卓子に広がるであろう創作物に思いを巡らせる。堀とリルケ、そしてロダンの3人の思惑が淡々とした文章に重なる。堀が生きた1930年は、現代と重なる苦難の連続であった。

これまで、地元仙台での展示を基盤に関東方面や海外でも発表してきましたが、このたび2年半ぶりの新作発表は、仙台のギャラリーで行います。どうぞご高覧いただければ幸いです。

多田由美子
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