イベントの内容
1960年代にパフォーマンス活動を展開した糸井貫二は、当時から"ダダカン"と呼称され、仙台を地盤としながらも、全国的に知られる存在でした。
糸井はパフォーマンス活動を始める直前の50年代末頃から、木版画や俳句・詩を作成し、それらは自身の企画した個展や俳句俳石の同人誌等で発表されています。
終生にわたった句作や、一時期作成された木版画は、糸井の仙台-大森(東京)-中津(大分)にわたる生活の中から生みだされました。これらは、禅そしてダダイズムへの関心、ならびに1960年代以降のパフォーマンス活動へと向かっていった糸井の活動を念頭に置いた場合、そのオーソドックスともいえる表現技法からやや意外な印象を鑑賞者へあたえるかもしれません。しかし、糸井の日常における思想と実践を探る糸口として今後の研究が期待されます。
本展では、糸井の1950年代末からの表現活動とその稀有な精神性について、そして当時の表現者たちのネットワークといった戦後前衛芸術の動向について、手元に残された自作の木版画や資料から探ります。
会 期|2022.10.12水曜 - 22土曜 月曜休廊
時 間|11:00-19:30、日曜及び最終日は17:00迄
会 場|Gallery TURNAROUND
980-0805 仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1階
仙台市地下鉄東西線「大町西公園駅」から徒歩5分
イベント|トークと作品特別鑑賞会
2022.10.21金曜 18:00から
「糸井貫二と木版画」三上満良(ダダカン連/元宮城県美術館副館長)
参加料1,000円
定員15名予約制(ご予約はinfo*turn-around.jp /*を@に)
主 催|ダダカン連、一般社団法人 戦後芸術資料保存
共 催|ターンアラウンド
特別協力|糸井義朗
協 力|天野清子、翁ひろみ、愛知県美術館、一般社団法人NOOK、JSPS科研費 JP21H00499