イベントの内容
2022年7月16日[土]ー9月4日[日]
月曜休館
塩竈市杉村惇美術館 企画展示室
開館時間:10時~17時(入館受付は16時30分まで)
観覧料/企画展+常設展セット(団体割引料金/20名以上):
一般500円(400円) 大学生・高校生400円(320円)
中学生以下・メンバーシップ会員無料
※各種障がい者手帳を提示された方は割引。
本プログラム8回目を数える今回は、公募により選考された映画監督・美術家・文筆家の鈴木史と、ビジュアルアーティストの工藤玲那をご紹介いたします。
鈴木は大学在学中から自主映画の制作を始め、現在は映画と映像インスタレーションの制作を行っています。自身の経験に深く根ざしたジェンダーへの意識に基づき、社会的に多くの人々とは異なるとされる自身の存在への理解を求めるその作品は、ジェンダーにまつわる思考を喚起します。
本展では「見られること」をコンセプトに、Miss. Arkadin(ミス・アーカディン)という名の女性を仮に自身が演じ、パーソナルな事柄も含まれる、身の回りの人物との会話風景をもとに作品化。自身のルーツを辿り過去を見つめ、自身が何者であるかを問い直します。本展が、ジェンダーに関する認識が決して他人事ではないものとして考えるきっかけとなることを願います。
若手アーティスト支援プログラム「Voyage」とは、これからの活躍が期待される若手アーティストの可能性に光をあて、新たなステップを提供することを目的に、展覧会を中心としてトークやワークショップなど多様な表現の機会を設ける事業です。これまで、多くの人々にとって新たな才能や感性と出会える場となるよう毎年度ごとに異なる作家と共に取り組んできました。展示制作にかかる費用の一部のほか、企画や広報などに関する支援を通して、地元にゆかりのある若手アーティストの意欲的な表現活動をサポートし、発表の場を提供します。
今年度の特別審査員は、石倉敏明氏(人類学者・秋田公立美術大学大学院准教授)、小田原のどか氏(彫刻家・評論家・出版社代表)、三瀬夏之介氏(日本画家・東北芸術工科大学教授)です。
鈴木史(すずき ふみ/Fumi Suzuki)
映画監督・美術家・文筆家。1988年宮城県塩竈市出身。映画美学校フィクションコース修了後、映画美術スタッフとしての活動を経て、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域修了。現在は、映画の制作だけでなく、インスタレーション作品も発表しており、映画と美術のフィールドを横断しながら活動。映画評の執筆も行っている。
https://fumisuzuki.studio.site/