イベントの内容
平成30年9月8日(土)~10月28日(日) 企画展示室1・2
10時~17時(入館受付は16時30分まで)
休館日:月曜日(但し9/17[月祝]、24[月祝]、10/8[月祝]は開館)
9/18[火]、25[火]、10/9[火]
観覧料:一般500円 大学生・高校生400円 メンバーシップ300円 中学生以下無料
団体(20人以上)一般400円 大学生・高校生320円
※常設展込。障がい者割引有。東北文化の日(9/8[土]のみ)大学生・高校生は無料
主催:塩竈市杉村惇美術館
共催:塩竈市 みやぎ県民文化創造の祭典「芸術銀河2018」実行委員会
特別協力:仙台市
監修:杉村豊(塩竈市杉村惇美術館名誉館長)
後援:河北新報社 朝日新聞仙台総局 毎日新聞仙台支局 読売新聞東北総局
NHK仙台放送局 TBC東北放送 仙台放送 ミヤギテレビ KHB東日本放送
エフエム仙台 BAYWAVE78.1FM 宮城ケーブルテレビ株式会社 仙台リビング新聞社
お問い合わせ:塩竈市杉村惇美術館
〒985-0052 宮城県塩竈市本町8番1号
TEL 022-362-2555
塩竈の風土を、自分の芸術に構築していった軌跡
机上にランプや舵輪や酒瓶や魚、野菜、果実といった日常雑貨を並べ、さまざまな形体・質感・量感・色彩を組み合わせて、力強い緊迫した画面を創造する杉村芸術の静物画は、昭和30年代半ばの塩竈在住時代に、そのスタイルを確立し、後に「静物学者」と呼ばれた独自の芸術への第一歩を踏み出したとみられています。
一方、画伯は、塩竈の風土をモチーフにした風景画にも意を注ぎ、当館開館記念に特別講演で来訪いただいた、現代風景画の巨匠の故・塗師祥一郎氏(芸術院会員)をも唸らせた、数々の傑作を残しています。
本企画展では、仙台市のご協力をいただき、その所蔵作品の一部に塩竈市所蔵作品を加えて、塩竈の風土をスケッチから始めて絵画芸術に結晶化させた惇芸術を「海の韻律」として構成しました。
常設展示作品群と合わせて、さらに詳細な美しい展開が堪能いただけると考えます。
常設展示室にて《裏町の鳩》を公開します
《裏町の鳩》(1959年 F50 宮城県美術館所蔵 レプリカ)
この作品は、旭町にあった塩竈市役所向かいのアトリエから見渡した、港町の裏町風景をモチーフとし、豪快でスタイリッシュな画面にリリシズムを湛えた惇芸術の風韻の一つの頂点を示した作品です。宮城県美術館のご協力を得て、今回レプリカによって参考閲覧いただけるようにしました。絵の元になっているのは、塩竈市所蔵の「裏町の路地を急ぐ家族と飼い犬の姿を描いたスケッチ」です。作品制作現場をほとんど公開しない惇芸術の、モチーフへの愛着から発想を得て、本作品に飛躍するプロセスが垣間見える珍しい例です。
解説:杉村豊/当館名誉館長