イベントの内容
○模擬裁判実行委員会について
私たち東北大学法学部模擬裁判実行委員会は、市民の皆様に法と社会の関わりについてより身近に考えていただくために、毎年一つの社会問題をテーマとして取り上げ、裁判劇の制作・上演を行っている団体です。テーマ研究・制作・広報活動にいたるまですべて学生の手で行っており、毎年二日間の模擬裁判公演で、合わせて約1000名の市民の皆様にご来場いただいております。
○今年の公演について
今年のテーマは、「少年非行」問題です。
皆様は、少年非行問題についてどのようなイメージを持っているでしょうか。今年の内閣府の調査によると、78.6%の方が「少年犯罪は増加している」と回答されました。しかし実際のところ、少年非行は減少傾向にあるうえ、現在盛んに叫ばれている少年犯罪の「凶悪化」についても、統計的には認められておりません。そこで、そのような少年犯罪に対する一般社会の感覚と実情との齟齬に着目し、市民の皆様に正しい理解を持ってこの問題に接していただきたいと考え、今年度のテーマとして決定いたしました。
ご来場くださった市民の皆様には、少年犯罪の実際の動向と法制度について知っていただくと同時に、少年法の存在意義や、厳罰化が果たして適切な方法であるのか、少年が非行に走ってしまう背景にはどのようなものがあるのか、といった問題について少しでも考えていただければ幸いです。
また、少年審判は原則非公開となっておりますが、当公演は、そのような少年審判のようすをわかりやすく描いています。是非「公開」された少年審判をご覧になって、この問題について一緒に考えてみませんか?
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
○あらすじ
どこか寂しさが漂う、秋の夕暮れ時。
少年上地優人は、偶然、見ず知らずの少年火野照之と肩がぶつかる。
「お前からぶつかってきたんだから謝れよ!」
優人は、照之に一方的に殴りかかる。
幸い、通行人が彼を取り押さえたため、大事には至らずに済んだものの、
照之は目に大怪我を負ってしまう。
通報を受けた警察によって逮捕され、取り調べを受けた後、
優人は、傷害の非行事実で川内家庭裁判所に送致され、審判に付されることとなった。
少年法の手続きのなかで徐々に明らかになる、非行の動機、背景。
彼が、心に抱えているものは何か。
彼に向けられる、温かい視線。冷たい視線。
周囲の大人達には、彼がどのように映るのだろうか。
彼をどのような「まなざし」で見つめるべきか。
少年にとって本当に必要なものとは――
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