R I C E Project

R I C E Project
マイリストに追加
カテゴリ:アート・展示会
あと31日
イベントの内容
2011年、ニュージーランド・クライストチャーチと宮城県仙台市は自然災害により大きな被害に遭いました。当団体は、2012年からその背景や経験を共有する恊働企画「Shared Lines」を実施しています。これまでせんだいメディアテークやカンタベリーミュージアム、ウェリントン市内のギャラリーなどで展覧会やコミュニティプロジェクトを実施してきました。国民性や異なる芸術文化環境を背景に継続的な対話を通して、両地域のアーティストが互いのアイデンティティや表現の可能性について探求しています。

今年度は、COVID-19以降の「セルフケア」と「アイデンティティー」の概念の探究をテーマに、「R I C E プ ロ ジ ェ ク ト 」を両地域で開催したいと考えています。 プロジェクト名にある「R I C E」とは、応急処置の基本「RICE処置」に由来しています。 Rは安静(REST)、Iは冷却(ICE)、Cは圧迫(COMPRESSION)、Eは挙上(ELEVATION)を意味し、身体的な怪我からの回復と治癒を促進するための一般的な応急処置です。

本企画では、アーティストが経験するかもしれない感情的、精神的、個人的な課題への応急処置へのアプローチとしてこの観点を応用したいと考えています。

当企画コーディネーターのシャンテル・マシューズは、イノベーションと再発明で知られる日本は、何世紀もの間、自らを定義し、自らの存在を守ることに取り組んできたといいます。 日本人の視点に立てば、米という概念そのものが、グローバルな空間における自らのアイデンティティを証明する手段となり得るとマシューズは考えています

またオオヌキ・ティアニー・えみこの学術論文「自己としての米 (Rice as Self)」では、米が何世紀にもわたって日本料理の主食であり、自らを際立たせるために、神武天皇は日本の土地に稲を植え、収穫し、存続させるよう神々に祈ったと日本の民間伝承で伝えられたと記しています。このような背景から、アーティストが忙しい日常から一旦離れ、ゆっくりとした時間を過ごすことを意識し、セルフケアを通して自分自身を大切にする方法についてより深く学ぶ方法を探ることを目的に、両地域のアーティストに対して「米を装う器」を作るプロジェクトを企画しています。

制作された器は、展覧会で公開し、また作品を囲みながら「セルフケア」と「セルフアイデンティティ」について語り合うトークイベントを開催したいと考えています。

参加アーティスト
浅野友理子、是恒さくら、櫻井園子、吉田愛美、シャンテル・マシューズ、ナロマ・ライリー 他

主催 仙台クライストチャーチ実行委員会 ビルドフルーガス
後援 公益財団法人宮城県国際化協会、公益財団法人仙台観光国際協会、
助成 宮城県文化振興財団
周辺地図
コメントの投稿
コメントの投稿にはユーザー登録が必要です