イベントの内容
【概要】
文化庁では、近年の発掘や調査研究で明らかになった成果を広く発信し、埋蔵文化財に親しみ、その保護の重要性に対して理解を深める機会として、平成7年度から「発掘された日本列島」展を開催し全国を巡回してきました。
28回目の今年度は石巻市博物館が会場となり、「我がまちが誇る遺跡」として、長野県富士見町の井戸尻(いどじり)遺跡群、京都市の公家町(くげまち)遺跡、和歌山県の岩橋千塚(いわせせんづか)古墳群と紀氏の遺跡から出土した資料を展示し、個性豊かな地域の歴史の魅力を紹介します。
また、「新発見考古速報」として、近年発掘された遺跡や、成果がまとまった注目の遺跡を取り上げ、旧石器時代から近代まで、14遺跡360点を速報展示します。
これらの中核展示のほかに、常設展示室「毛利コレクション展示室」内において、ご当地石巻の地域展として「毛利総七郎・遠藤源七の考古コレクション」を同時開催します。これは、彼らが発掘し、また全国から集めた考古資料の優品を展示するもので、特に東北大学に移管された沼津貝塚出土品には重要文化財が多く含まれ、今回久しぶりの里帰り展示となります。
●主催 文化庁、石巻市博物館、河北新報社、全国新聞社事業協議会
●協力 全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会、全国埋蔵文化財法人連絡協議会、公益財 団法人元興寺文化財研究所、共同通信社
●後援 全国史跡整備市町村協議会、東北大学大学院文学研究科
●会場 石巻市博物館 企画展示室(地域展は常設展示室「毛利コレクション展示室」)
●観覧料
一般600円/高校生400円/小中学生200円
※上記料金で常設展も観覧できます。
※20名以上の団体は2割引
●主な展示資料
中核展示:井戸尻遺跡(長野県富士見町)出土「縄文土器(四方神面文深鉢)」
大谷山22号墳(和歌山市)出土「盾持人埴輪」
宿戸遺跡(岩手県洋野町)出土「アオトラ石製磨製石斧」
東小田峯遺跡(福岡県筑前町)出土「細形銅剣」など
地域展示:東北大学蔵「沼津貝塚出土品」(重要文化財含む)
当館蔵「網場貝塚出土岩板」(重要文化財)、「南境貝塚出土遺物」、「群馬県出土埴輪」など
●関連企画
講演会「ここに注目!「発掘された日本列島2022」in 石巻
日時:令和4年9月19日(月・祝) 午後1時~3時
場所:マルホンまきあーとテラス 小ホール
講演① 特別展「発掘された日本列島2022」の見所解説
講師:斉藤慶吏(文化庁文化財第二課埋蔵文化財部門 文化財調査官)
講演② 毛利・遠藤の考古コレクションの形成について
講師:泉田邦彦(石巻市博物館 学芸員)
※参加無料、申込不要、当日直接会場へお越しください。