イベントの内容
震災時にわたしたちは何ができるだろうか?
近年国内で発生した東日本大震災、阪神淡路大震災、熊本地震の際、私たち地域のアーティストは激しくこの問いを自分たちに投げかけ、葛藤しました。
直後は生死に関わる対応が真っ先に求められるため、文化芸術の役割はないように思えるかもしれません。実際に私たちはその経験をしてきました。そして時間が経つにつれ、直接的な被害と同様に、内面的な心の復興が求められるようになります。
しかし私達は、震災発生直後においても文化芸術が重要な役割を果たせる可能性を感じてきました。
The First Action Projectは、地域で起きた事例を共有し知見を集約することで、未来に活かせるアーカイブを作成することを目指します。
プロジェクトのキックオフにあたり、各地の担い手が集まり「せんだい3.11メモリアル交流館」にてオープンミーティングを開催します。
【日程・プログラム】
◆2018年8月25(土)
13:30~14:30 トークセッション
「ケア・アートの現場 傾聴移動喫茶『Café de Monk』」金田諦應
14:30~16:30 現地報告
「被災地の、震災から今まで」
◆2018年8月26(日)
13:30~16:30 公開会議「The First Action Projectの進め方」
15:30~16:30 交流会
※各日15分前開場
トークゲスト 金田諦應(曹洞宗通大寺住職)
メ ン バー 野々下孝(ARCT)
鈴木拓(ARCT)
小野円(ARCT)
ののあざみ(DIVE)
鈴木友隆(DIVE)
松岡優子(SARCK)
◆会場
せんだい3.11メモリアル交流館 1階交流スペース
宮城県仙台市若林区荒井字沓形85-4(地下鉄東西線荒井駅舎内)
◆参加
定員 各日40名(入場無料・要申込)
申込開始日 2018年7月24日(火)
申し込みフォーム:
http://arct.jp/tfap/◆The First Action Projectとは?
ARCT(仙台)、大阪現代舞台芸術協会=DIVE(大阪)、SASHIYORI Art Revival Connection KUMAMOTO=SARCK(熊本)の、国内で震災を経験した団体によるネットワーク事業。震災を契機に立ち上がった舞台芸術に携わる三地域の団体が、その経験を生かして有事の際の支援の仕組みづくりを行うこと、また知見のアーカイブを目的とする。私たちは震災後を過ごしているが、一方で現在が今後に起こりうる震災以前であるという認識の下、防災の観点からも繋がりの持ち方などを検討する。
◆ARCT
震災からの復興を進める活動や対話の中で感じた、人々の表現力、想像力、再生力を信じ、日常の営みの中でアートが多様な価値を創造し、個人の生きる力と心の豊かさを得る事が出来る存在であるという認識のもと、それらを繋ぐ担い手として設立。既成概念にとらわれず、地域、ジャンル、立場を越えて、多様な人々がアートを楽しめる有機的なネットワーク環境を整備し、新しい縁や知をひらくことで、社会や文化に寄与することを目的とする。
◆SASHIYORI Art Revival Connection KUMAMOTO(略称:SARCK)
平成28年熊本地震発災の1ケ月後、被害を受けた熊本で熊本の演劇人有志が集いアートによる街や人の再生・復興に寄与することを目的に設立された。避難所開設期間中は熊本市東区の避難所を訪問し、演劇やダンス的手法による体操、傾聴、カフェなど実施。その後、仮設住宅ができてからは活動拠点を仮設住宅に移し、子ども達との表現遊びを中心に展開。震災を機に始まった益城子ども劇団「ましきっずプレイヤーず」には立ち上げから関わり継続して講師を派遣している。
◆NPO法人大阪現代舞台芸術協会(通称:DIVE)
NPO法人大阪現代舞台芸術協会は、主に関西小劇場に属する舞台表現者たちによって1997年に設立。1995年に起きた阪神淡路大震災を契機とし、団体の設立が進められた。設立当初は、「演劇人同士のネットワークづくり」を主目的としていたが、時代が進むにつれて、より活動の幅を広げる必要性を感じ、2005年NPO法人の認可を受けた。現在は、大阪に限らず様々な地域の演劇人とネットワークを築きながら「創造環境の整備と舞台芸術の一層の社会化に寄与すること」を目的とし活動している。
主催:ARCT
助成:(公財)地域創造基金さなぶり
協力:せんだい3.11メモリアル交流館
お問合せ ARCT info★arct.jp(★を@に変えてください)