イベントの内容
OKI トンコリ ソロライブ
OKI DUB AINU BANDなどで世界で活躍するOKIさんがついにパンゲアに登場します!!
カラフト・アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」の演奏をお楽しみ下さい。
Live/
OKI
open/
19:00
start/
20:00
2000円
Oki
旭川アイヌの血を引く、カラフト・アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」の奏者。
アイヌの伝統を軸博物館のケースに納まり弾かれることのなくなったトンコリを現代に甦らせ、アイヌ文化を軸足に斬新なサウンド作りで独自の音楽スタイルを切り拓き、知られざるアイヌ音楽の魅力を国内外に知らしめてきたミュージシャン/プロデューサー。
ソロ活動のほかOKI DUB AINU BANDを率い各国のフェスに出演している。
東京芸大工芸科鍛金卒業後、NYに渡り、映画やCMの映像プロダクションで美術制作アーティストとして身を立てる。
帰国の際に訪れた北海道で、親戚から偶然譲り受けたトンコリに次第に魅了されていき、以後、拠点を北海道に移してトンコリの製作法と演奏法を独学で習得。アルバム制作とライヴ活動をスタートさせた。トンコリは樺太アイヌに親しまれていた5弦の琴。
オキはそのトンコリの限界と可能性の中で試行錯誤を繰り返し,これまでに1996年に発表したアルバム「カムイ コル ヌプルペ」から2012年の「北と南」までアルバム10作品を発表。
また、アイヌの天才的歌手・安東ウメ子の2枚のアルバムとアイヌの女性ヴォーカルユニットMAREWREW(マレウレウ)のプロデュースも手がける。
また、2005年に結成したOKI DUB AINU BANDはアジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界各地をツアーし、世界最大規模のワールドミュージック・フェスとして知られる WOMADにも出演している。2010年にOKI DUB AINU BAND名義で発表した「サハリン ロック」が話題に。
2011年には同タイトルの内田直之とのダブミックス対決盤「Himalayan Dub」をリリースした他、 ランキン・タクシー & ダブアイヌバンド名義で発表した反核ソング「誰にも見えない、匂いもない 2011」が 各国のメディアで紹介される。
またカナダの先住民系ダンサーとのコラボ舞台「ススリウカ The Willow Bridge」の日本公演(2012年/カナダ公演)、 2012年は沖縄民謡の唄者・大城美佐子との共作アルバム「北と南」のリリース、 同年、アイヌの伝統歌に取り組むMAREWREW初のフルアルバムをプロデュースした。このアルバムは高い評価を受けた。
2014年影絵作家ラリー・リードとの新作影絵「アイヌ影絵アイヌラックル大伝」の音楽を担当、サンフランシスコ、ニューハンプシャーで公演した。
※トンコリ
トンコリはカラフトアイヌに伝わるアイヌ民族唯一の弦楽器。胴が細長く平べったいため、内部で音が増幅されにくい。
弦楽器としては、あまり効率の良い構造ではない。
しかしその構造こそがトンコリの音色に不思議な倍音成分を加えている。また、きちんと音の出ないところがトンコリを神秘的で謎めいた存在にしているようだ。
そのトンコリサウンドにやられたファンも多い。
5本の弦はすべて開放弦で、ギターのようにフレットを押さえて音程を変化させることができない。
和音を構成するには、これまた不向きな作りである。つまり演奏者は5本の弦が発する5色の音をリズムによって刻み、奏でるほかない。弦楽器でありながら、リズムをいかにして生み出すかが演奏上の重要なポイントになってくる。
トンコリの伝統曲は、最大5つの音から構成されるきわめて単純なフレーズの繰り返しだ。オキはステージで、この単純なフレーズをひたすら繰り返す。
だが、単純であっても単調ではない。
たった5つの音の組み合わせの中に、明らかに西洋音楽とは異質の--そして日本の伝統曲とも別種の--個性が光っている。
トンコリの原材料はエゾマツやオンコ(イチイ)を使い、弦はもともとシカのアキレス腱やイラクサを細かくよって作られていたが、昭和30年代にはすでに三味線の糸に取って代わられていた。
トンコリは女体を模している。てっぺんが頭、糸巻きが耳、天板に空いた穴がヘソ、胴の裏側の弦を止めてある部分は尻。
弦の付け根の穴を覆う逆三角形の小さな毛皮は陰毛を表している。