未病(みびょう)をとらえる漢方のきほん④

未病(みびょう)をとらえる漢方のきほん④
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2017318日()
14:00 ~ 15:00
カテゴリ:総合
開催終了
イベントの内容
<4回にわたって開催してきた漢方のきほんシリーズの最終回です!>


第4回ではこれまで取り上げてきた気血水の考え方や五臓六腑の考え方、性味の考え方を復習しながら、別の角度からも解説していきます。

漢方は病気を治すのではなく、人を治すと言われています。

これはその人の不調の原因を総合的にとらえ、ちょうどよくバランスをとっていくことで改善します。

不調の原因には内因、外因、不内外因があります。


内因:感情(七情:喜・悲・怒・恐(驚)・思(憂))

外因:自然界の気象の変化(風・暑・寒・燥・湿・熱(火))

不内外因:生活習慣(食事の不摂生、働きずぎ、怠けすぎ、過度の性行為)・ケガ


これらの影響を常に受けながら、私たちの体調も常に変化しており、影響を受けたときにバランスをとれないと不調になります。

不調の原因を東洋医学の観点から理解して、日々の健康管理に役立てましょう!



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<漢方薬が得意とする分野>


病院ではなかなか改善しない症状もたくさんあります。

西洋薬では改善できないため漢方薬を試してみたいという方も多いです。

漢方薬にも得意とする分野があり、下記のような不調には漢方薬を試す価値があります。

・自律神経失調症や不定愁訴
・神経症、ヒステリー
・うつ病
・原因不明の痩せ
・低血圧
・かぜ症候群
・アレルギー性の症状
・胃下垂、胃アトニー
・過敏性腸症候群
・尿失禁
・つわり、妊娠悪阻
・冷え性
・肩関節周囲炎(五十肩、四十肩)
・不眠症

本来であれば、このような病気になる前に心身のメンテナンスをすることが大切です。

これらの症状に加え、漢方薬の使い方は常に進化しています。



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<漢方薬の使用方法は進化している>


新薬が次々と開発され、様々な病気に対して治療の選択肢が増えてきました。

そして、新薬だけでなく最近では漢方薬の新しい使い方なども増えてきています。

今までの治療でうまくいかなかったときに漢方薬を使ったら良い治療成績が出たというデータも増えてきています。

特に、がんなどの副作用が強くでる治療の際に、漢方薬を併用することで副作用が減り、抗ガンの治療効果も高くなることがわかってきました。

西洋医学ではがん細胞をやっつける薬を使いますが、漢方薬では体の免疫機能を高めて、自分の免疫細胞でがん細胞を抑制させたり、患者の体力を落とさないような処方を用います。

このように、近年の注目される様々な病気に対して漢方薬の効果はさらに注目されていくことでしょう。

この勉強会では漢方のきほんを身につけるための内容で進んできましたが、最終回の内容にはほんの一部だけ進化している使い方をご紹介します。



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<動物性生薬のおさらい>


各回にわたって、鹿の角や牛の胆石などの動物からとれる生薬の解説を行ってきました。

今回はオスの麝香鹿(じゃこうじか)の腺分泌物である麝香という生薬を交えて気血水に働きかける高貴薬をご紹介します。

これらは2000年以上前から権力者が独占してきたもので、その効果の高さや安全性に優れた生薬です。

鹿の角は伸びきって硬くなったものを鹿角(ろっかく)というのに対し、まだ生えたばかりの柔らかい角は鹿茸(ろくじょう)と呼び、これらは使い分けられています。

昔の権力者は薬狩りといってこの鹿茸を取りに行きました。

中国では朝鮮人参と鹿茸は薬局の品ぞろえとして必須であることから「人参鹿茸荘」という看板を掲げているところもあります。

牛の胆石である牛黄(ごおう)は命を養う薬として重宝されています。五臓六腑の肝に働き解毒作用を高めることから、殿様が毒を盛られたときにそれを解毒するために用いられていました。

現代人の使い方としてはお酒を飲むときに牛黄を使うと二日酔になりにくく、気持ちよくお酒が飲めるようになります。

麝香は香りが強く、自律神経を整えることを得意としています。

麝香を服用することで集中力を高めることが可能です。

昔の貴族は仕事の前にお香を焚いて集中力を高めていたそうです。

ちなみに麝香は水戸黄門の印籠に入っていたものです。

このように高貴薬はそれぞれの特性を生かし、特に権力者に愛されてきた生薬です。

現代人はこれらの生薬をうまく活用して元気に過ごせる有難い時代を生きています。



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<講師からのメッセージ>


4回にわたるシリーズものの勉強会もいよいよ最終回です。

やはり4回では漢方、東洋医学についてまだまだ伝えきれないことも多いですが、基本となる考え方や言葉では聞いたことあるけど内容までは知らなかったという話も盛りだくさんだったと思います。

これからは漢方を含め、東洋医学がさらに注目される時代になると思います。

これは病気にならないように自分で意識して健康でいることが大切だからです。

そのために東洋医学は役立つこと間違いなしです。

基本を知っているのと、まったく知らないとでは日頃の健康管理に大きな差となって現れてきます。

冷え性や便秘も放置してはいけませんし、体質だからと悩んでいる不調を放置するのは良くありません。

第4回目は常にバランスをとっていく漢方の考え方の総集編です。

1~3回目までは出られなかった方も大歓迎です。

もちろん、1~3回目のうちどれかに参加された方々はさらに理解が深まります。

今後も1~4回にわけた「きほん」の勉強会は開催していきますので、興味のある方はぜひご参加ください!



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・日時:3月18日(土) 14:00開始 15:00終了

・定員:6名

・参加費:500円(漢方のお茶セット付)

・会場:運龍堂

〒980-0804 宮城県仙台市 青葉区大町1丁目3-2 仙台MDビル1F
  
※参加の際は下記のページよりお申込みください。

http://www.kokuchpro.com/event/b1889bab560d47789b5df5f0a11e7574/




【講師プロフィール】
山本博之
1989年宮城生まれ。
東北薬科大学大学院薬学研究科 薬科学専攻 博士課程前期課程を修了し、修士(薬科学)を取得。
 
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