イベントの内容
アレクサンダーテクニーク
田中千佐子のワークショップ
<ヨーガを新しい二つの副交感神経(多重迷走神経)理論から考えてみる>
いままでの自律神経の捉え方は、「副交感神経と交感神経で、同じ内蔵を支配して反対の機能を持っている。」
ヨーガはリラックスをもたらす副交感神経を高めると言われてきた。
しかし近年副交感神経(迷走神経 内蔵を支配する)は二つある事が
発見された。提唱された新しい理論を基に人間がどのような状態にいるか?がもっと詳しく明らかになった。
ではこの理論を基にヨーガアーサナ、呼吸、瞑想の状態をとらえ返してみよう。
1)二つの迷走神経って?(多重迷走神経とは?)
Dr ポージェスにより1994 年画期的な神経理論、多重迷走神経、ply-vegal
理論が提唱されました。
迷走神経(副交感神経)は進化の過程で爬虫類からほ乳類に進化する時に今まで持っていた副交感神経から新しい副交感神経が分離しました。それまで持っていた古代から引き継いだ副交感神経は背側迷走神経とよびました。
背側迷走神経
静かにエコの状態を保つ様な神経で伝達もゆっくりです。
ワニがじ~としている様子です。ほとんど動かずエネルギーをあまり使わない状態(ワニは獲物が来ると突然交感神経が働き獲物をキャッチする)。これを人間に例えれば、一人で静かな海の中に潜ってゆったりとしている感じです。ある意味ではとても気持ちがよく、誰にも邪魔されたくないような感じです。
この神経系は交感神経が過剰に活性化したり、不安や恐怖があまりに強くなり「もう逃げれない」となったとき、背側迷走神経が活性化し、自分の周りにシャッターをおろして一人でジッ~とするときもこの神経です。
新しい迷走神経 腹側迷走神経
しかし人間はほ乳類ですので誕生から一人では生きていけません。数年間は親や保護者から安全に保護されて生きていかなければなりません。瞬時に安全を確認できなければ危険にさらされます。そのために新たな素早く伝達する神経系が必要になったのです。生まれてから親や保護者との関係が一番になります。自分を含めて共同生活、社会生活を営む上で大事な神経が腹側迷走神経です。この神経は安全なところに居る時にしか働きません。安全でないときは交感神経が優位に活性化します。何か起きたらすぐ逃げなければなりませんものね
安心なところでこの腹側迷走神経が働くと他の人との共感、顔の表情を豊かになり、頭・首の動きが自由になり眼球運動も自由になり
視野が広がっていきます。
2)ヨーガを多重迷走神経からとらえてみる
眼を閉じながら身体に意識を持っていくと背側迷走神経が優位になります。そうするとあまり身体が自由に動きません
体の部分に意識を集中すると~外界と関係が遮断されるため 背側迷走神経が優位になります。
シャバアーサナは深遠なるリラックス 背側迷走神経が優位になります
マントラを唱える、声を出すので腹側迷走神経優位になります
眼を開け外の関係性の中にいながら瞑想、呼吸をしていると背側迷走神経、腹側迷走神経 両方働いています。
http://withachisa.blogspot.jp/2015/04/blog-post_24.html提案
ヨーガで二つの多重迷走神経と交感神経のバランスをとるためを一緒に実践してみませんか?
実践の中でもっと深い事をお話ししていきたいと思います。
5月15日 10:00~12:00
場所 仙台WithA
宮城県仙台市宮城野区榴岡3丁目7-30 降旗ビル304
参加費 ¥5000
連絡先 田中 090-6786-2645